山形大学は7日、インクジェットの新たな産業を切り開くため、産学連携によるオープンイノベーションの研究開発拠点を設立したと発表した。欧米ではベンチャー企業がインクジェットを利用した応用技術を次々と製品化しているのに対し、日本では社内技術として企業ごとに分かれているため、立ち遅れてしまっているのを巻き返す狙い。インクジェット関連の約20社が参加する。
設立したのは「山形大学インクジェット開発センター」。インクジェットで国内初のオープンイノベーション拠点となる。
山形県米沢市に今月完成予定の「山形大学有機材料システム事業創出センター」内に100平方メートルの実験室と20平方メートルのオフィスを設ける。
センター長には、セイコーエプソンなどでインクジェット開発に携わってきた酒井真理教授が就任した。
日本経済新聞 2018年3月7日 木曜日