【開催終了】第１８７回　有機エレクトロニクス研究センター講演会開催について（ご案内）

2023年05月23日掲載

標記講演会について下記の通り開催致します。
多数の皆様の参加をお待ちしております。
研究室内で周知いただけると助かります。
皆さま奮ってご参加ください。

　　　　　　　　記

日　　時： 2023年7月18日（火）15：00〜

場　　所： 11号館2階　未来ホール

講　　師：愛媛大学大学院理工学研究科物質生命工学専攻

　　　　　林　実　先生

演　　題：新規蛍光分子「λ5-ホスフィニン」の開発

講演概要：我々は元々有機合成化学が専門であり、遷移金属触媒反応や不斉合成反応に「配位子として」

用いるための様々な有機リン化合物の合成を行ってきた。

特に便利で応用範囲の広い有機リン化合物の新たな合成反応や反応試剤の開発に取り組んでいたが、

反応開発の中で偶然、リンイリド（形式的なP=C ２重結合）を含む新しい構造の色素化合物ができることを

見出した（この時に見つかった色素は蛍光を示さなかった）。これをきっかけにリン含有色素化合物の研究を

スタートし、蛍光を示すであろう新しい構造の化合物を設計し、狙って合成を行った反応で、狙った構造とは

全く違う予想外の蛍光化合物「λ5-ホスフィニン」ができることを見出した。

本講演では、我々が開発した新規蛍光分子「λ5-ホスフィニン」について、その発見から構造解析、合成反応開発、

各種置換体合成による光物性制御まで、有機化学の観点から解説し、最後に有機EL材料としての応用について

紹介する。

本件に関する問い合わせ先：　城戸研究室（内線3052）