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【開催終了】第178回 有機エレクトロニクス研究センター講演会開催について(ご案内)

2022年06月10日 掲載

標記講演会について下記の通り開催致します。
多数の皆様の参加をお待ちしております。
研究室内で周知いただけると助かります。
皆さま奮ってご参加ください。

        記

日  時:2022年6月15日(水)10:00〜
場  所:11号館2階 未来ホール(対面)
講  師:京都大学 渡邊雄一郎助教
演  題:遠隔立体効果に基づく銅多核錯体の固体発光制御

講演概要:固体発光性金属錯体は、光電子デバイスの発光材料として注目されている。
特に、地球上に豊富に存在する銅金属を用いた多核錯体は、従来の単核錯体と比較して、
安定かつ凝集による消光を抑制できる性質から期待を集めている。
本講演では、最近我々が開発した発光性銅(I)-ピラゾレート多核錯体について紹介する。
我々は、これまで極めて困難であった銅(I)多核錯体の発光色を制御する手法として「遠隔立体効果」を
見出した (Watanabe et al., J. Am. Chem. Soc. 2022, in press) 。本効果は、金属錯体の外縁部に施す
置換基立体配座の変化により、励起状態の剛直性を制御する手法である。
適切な置換基に基づく構造制御を利用することで、光の三原色の中で最もエネルギーの高い青色発光を
世界に先駆けて可能とした。
本多核錯体の設計指針について、現状と今後の展開についても議論したい。

Speaker: Yuichiro Watanabe (D. Eng.), Department of Polymer Chemistry, Kyoto University
Title: Copper(I)‒Pyrazolate Complexes as Solid-State Phosphors: Tunable Emission Through a Remote Steric Effect
Abstract: Copper(I) ions and pyrazoles can self-assemble into macrocyclic clusters with strong solid-state phosphorescence at ambient temperatures. We are investigating a series of tetranuclear Cu-pyrazolate macrocycles that can produce solid-state emissions at yellow, green, or deep-blue wavelengths, by virtue of a remote steric effect. The conformational behavior of substituents on the pyrazole ligands can impose a rigidochromic effect on the copper core, whose phosphorescence is mediated primarily through a cluster-centered triplet state.

本件に関する問い合わせ先:
城戸研究室 内線:3052

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