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【開催終了】第148回 有機エレクトロニクス研究センター講演会開催について(5月7日)

2018年04月27日 掲載

 

【日 時】          平成30年 5月7日(月曜日)  14:00~15:00

【場 所】          有機システムフロンティアセンター11号館(5階 503会議室)

【講演者】          有限会社 ミネルバライトラボ 取締役 松村 竹子 氏                      

 

【講演演題】       マイクロ波化学の原理と応用   -機能性材料(特にEL発光錯体)のマイクロ波合成を中心に-

 

【講演要旨】

電子レンジで食物が早く温まる現象は日々の生活に中で活用されている。 この作用の原理はマイクロ波(周波数2.45Ghz,波長12.2cmの電磁波)照射下で物質がその誘電的性質によって発熱する、誘電加熱に基づいている。 化学合成では、外部から熱を与えて反応を促進して新たな物質を合成するのが一般的であるが、マイクロ波加熱により、 迅速に合成するマイクロ波合成法は、1986年初めて有機合成化学に適用されてから世界的に発展してきている。 演者は、電子レンジに穴をあけて還流管を取り付けた反応装置を開発し、合成に長時間を要する貴金属の錯体合成に適用した。(1989年日本化学会) 通常では、数時間を要する錯体合成が15分程度で完結することを見出した。その後、マイクロ波反応装置(グリーンモティーフI)を共同開発し、同時に”化学を変えるマイクロ波熱触媒”を執筆し、マイクロ波化学の普及に努めた。2005年より、マイクロ波電源に半導体電源を用いる半導体マイクロ波装置の開発を行い、更に省エネルギー化した、マイクロ波反応装置を開発してきた。今回の講演ではこのような開発経験をベースに、機能性錯体(白金族発光錯体、 有機EL用りん光錯体)の迅速・高純度合成法について述べ、併せて、グリーンモチーフIによる合成実験の演示を行う。また、小中学生に向けて毎年行っている“ひらめきときめき”の様子から、マイクロ波化学の楽しみについても述べる。

 

 

 

             

 

連絡先: 城戸研究室 (内線:3052)

 
 
 
 
 

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